あずきバーの硬さについて
夏が来た。
東京は既に例年を上回るほどの猛暑に襲われ、自分の生活サイクルの中に組み込まれたアイスはもはや欠かせないものとなっている。
各社が凌ぎを削る多種多様なアイスの中で、その硬さからひときわ異彩を放つアイスがある。
あずきバーである。
その硬度はサファイアのモース硬度を上回り、それによって例年アイスにかじりつく人々の歯を返り討ちにしているという。毎年夏になるとあずきバーに病院送りにされる人々が後をたたない恐ろしいアイスなのである。
ふと思うことがある。
これで人を撲殺して、食べたら完全犯罪じゃないか。
こんな硬い代物、犯人にとっては最高の凶器である。食べたら証拠も残らない。さしもの名探偵コナンもこのトリックは見破れないだろう。
ある暑い夏、とある団体が離島に建つ洋館に訪れる。
しかしそこで、大型台風の発生により外部との通信が遮断。帰ることも出来ず島は完全な孤島になってしまう。
そんな中で、団体のメンバーは一人、また一人と謎の打撲痕を残し殺されていく。
果たして、浮かび上がる意外な犯人とは?
そして打撲痕の正体は-?
最後の一行を読み終えた時、あなたは戦慄する-!
うん、これは売れる。
誰かこの題材で小説書いて下さい。